5月23日(土)7pm(日本時間翌3am)より、マークが脚本・製作を担当したドクター・フー50周年ドキュドラマ”An Adventure in Space and time”の同時再生企画が開催されました。
マークと演出家ウァリス役のサシャ・ダワンがツイッター実況で参加。
この記事では舞台裏を語るマークのツイートを訳してまとめています。
ツイートの下が日本語訳、続いて青枠の中が解説です。
※1代目ドクターのエピソード”Tenth Pranet”でのセリフ
※冒頭の車のシーン。”Dr Who and the Daleks”は1964年に出版されたデヴィッド・ウィテカー作のドクター・フー小説。ドラマ版とは異なり、コンパニオンがバーンズ・コモンで起こった交通事故で出会うシーンがあります。”The Massacre”は、1966年に放送された1代目ドクターのエピソード。
※”Revenge…”は4代目ドクターのエピソード”Revenge of the Cybermen”?
※ウィリアム・ラッセルはかつて1代目ドクターのコンパニオン、イアン役でドクター・フーに出演。”AAiSaT”には守衛役で出演しています。
ジェイミー・グローバーは”AAiSaT”の中のウィリアム・ラッセル役として出演。彼の父ジュリアン・グローバーはリチャード一世役などでドクター・フーに出演している「ドクター・フー2世」です。
※”AAiSaT”の撮影場所であるテレビジョン・センターは1960年代からBBCの名物番組の数々が収録されたスタジオ。このドラマが撮影された直後の2013年に一度閉鎖、再開発中。
※テリー・ネイションはドクターの天敵ダーレクが初登場するエピソード”The Dalek”の脚本家。そのダーレクをデザインしたのがレイ・キューシック。トニー・ハンコックは当時の人気俳優。ジェシカ・レインがドラマ「コール・ザ・ミッドワイフ」に助産師役で出演していたため「新生児の誕生」と「ドクター・フーの生みの親」を引っ掛けている。
※「スウィートヴィル」はマークが脚本を書いたドクター・フーの「深紅の恐怖」に出てくる共同体。
※ジェシカ・カーニーはウィリアム・ハートネルの本当の孫娘。BFIで行われたプレミア上映でもマークらと共に登壇していました。
※’I only arsked!’はウィリアム・ハートネルが出演したシットコム”The Army Game”の中で出てくるキャラ、ポップルウェルのキャッチフレーズ。同名のスピンオフ映画も作られている。
※デヴィッド・ウィテカーは脚本家。今作で描かれる第一話”An Unearthly Child”から台本編集者として関わっている。C. E. “バーニー”・ウェバーも脚本家で、第一話の企画に関わっている。ジョアンナ・スペンサーはドクター・フーの発足に関わったアシスタント・コントローラー。欧州放送連合のBBC代表も務めている。BBCの番組ページに紹介文あり。
※ジェフ・ローレは5代目ドクターのエピソード”Frontios”で惑星の住人Plantagenet役で出演。”Billy Liar”は1970年代にITVで放送されたシットコム。
マーヴィン・ピンフィールドは劇中で紹介された通り、初期のプロンプターの発明者として知られている。”The Dambusters”は1955年に公開された英国の戦争映画「暁の出撃」?
※サシャ・ダワンはこのドラマ出演の後、13代目ドクターのエピソードで”あの役”を演じています。
※トビー・ハドクはスタンダップ・コメディアンで俳優。ドクター・フーの大ファンで番組をテーマにした舞台”Moths Ate My “Doctor Who” Scarf”を成功させ、DVDのコメンタリーで進行役を務めたことも。今作ではウァリスの注文を無視するバーテンダー役で出演。
※レストランでヴェリティがビルに番組の説明をするシーン。
※オープニングの合成映像について。
※ウィリアム・ハートネルの孫娘ジュディは彼を’Sampa’と呼んでいる。
※パイロット版のリハーサルシーン。
※ウァリスが「ここでテープを止めて、宇宙船の中に入る」と出演者に説明するシーン。
※デイブ・アロースミスは今作のプロダクション・デザイナー。ピーター・ブラチャッキは劇中にも登場するターディスの内装を担当したデザイナー。
※ついにターディスが完成したシーン。
※第一話撮影中にターディスのドアが開いたり、スプリンクラーが回り始めるトラブル続きのシーン。”The Aztecs”は1代目ドクターの第6話(シリーズ)。
※撮り直し宣告のシーン?
※撮り直しの報告をするヴェリティがビルを励ますシーン。
※第一話の放送がやっと決定しヴェリティとウァリスが安堵するシーン。ターディスの放射能測定器の”危険”部分はオリジナルでは点滅しているが、今作では点滅していない。
※ヴェリティがシドニーに堂々と立ち向かい、第一話の再放送を要求するシーン。
※ダーレクが初登場するシーン。俳優で製作者のニコラス・ブリックスは21世紀のドクター・フー新シリーズでダーレクやサイバーマンの声を担当していることで知られています。今作では当時ダーレクの声を担当していたピーター・ホーキンスを演じています。
※1代目ドクターのコンパニオンで孫娘を演じたキャロル・アン・フォードは、遊びに出た子供たちを呼ぶ母親役でカメオ出演しています。
※ダーレク回が成功して喜ぶヴェリティがウァリスと抱き合うシーン。
※1964年放送のエピソード”Marco Polo”の撮影場面。
※ウァリスが番組を離れ、ビルが朗読をするシーン。クライブ・ドイグはBBCのビジョン・ミキサーとして当時ドクター・フーに関わっていたプロデューサー。
※ドクター・フー30周年を記念した番組”More Than 30 Years in the TARDIS“でウェストミンスター橋のダーレクが再現されることになり、操縦するスタッフ不足のため俳優組合に入っていたマークがダーレクに入ることが出来たらしい。
※降板するキャロル・アンを引き止めるビルのシーン。
※4代目ドクターの「モービアスの脳」からの引用。このストーリーは13代目のシリーズにも影響を与えていると言われています。
※マシュー・スウィートは評論家で作家。マークの対談の聞き手役としても頻繁に共演しています。彼が演じているのは“The Web Planet”に登場する蜂のようなヒューマノイドMenoptera。Zarbiは蟻型のインセクトロイド。
※”Adam Adamant Lives!”は1960年代に冬眠状態から目覚めた19世紀生まれの冒険家が主人公のドラマ・シリーズ。ヴェリティやシドニーが製作に関わっています。
※スザンヌは衣装デザイン、ヴィッキーはメイクアップ担当。ピーター・パーヴスはドクター・フーでコンパニオンのスティーブン・テイラーを演じた役者。”The Celestial Toymaker”と言うエピソードで画像のセーターを着用。
※どうやら調整室からビルに指示を出す演出家はマークが演じていたようです。
※”The Massacre of St Bartholomew’s Eve”は1966年放送のストーリー。
※ドクター・フーには幾つかの映像が残っていないストーリーが存在する。サラ・キングダムは失われたエピソードの一つ”The Daleks’ Master Plan“に登場する宇宙秘密諜報部のエージェント。
※”The Aztecs”は15世紀のスペインを舞台にした1964年6月放送のストーリー。
※”Points West”はBBCの地域ニュース番組。
※劇中に登場する「リア王」の引用。
※自宅で降板を悲しむビル。10代目ドクター再生前のセリフの引用でもあります。
※11代目ドクター、マット・スミスのカメオ出演。
※マットのカメオ出演は合成で現場にはおらず、ターディスを操作する手はマークだった!と言うことですね。確かに3代目ドクターの”Plabet of the Daleks”の中で、ターディスに両手を置き、テレパシーでメッセージを送るシーンが出てきます。
※“A Doctor?…”は孫娘のジュディのセリフです。